成長・変化の3学期
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2025年、「困難を乗り越えて新たな段階へ進む」と言われる巳年がスタートしました。
1年の集大成となる3学期。始業式には、久しぶりの幼稚園にワクワクした気持ちを抑えられないお子さま達が、教師の話が始まるとすっと姿勢を正し、ただ「聞く」だけではなく、話の内容をよく聞いて、理解し、自分なりに考える姿に、早速その成長が感じられました。
年少組のお子さま達は身支度や排泄、食事などの基本的な生活が自分でできるようになり、「どうして?」「なぜ?」を連発して、活動的、意欲的になり、自分の力を十分に発揮して成し遂げようとする発達段階に入りました。椅子に姿勢よく座る、怪我をしないように注意して遊ぶ、目・手・体・足を組み合わせた動作、身体のコントロールも上手になり、他人のもの、共同で使うものなどの区別もできるようになって、相手を意識して動いたり、「待っててね」「いいよ」「ありがとう」などの言葉を状況を理解して使えるようになっていきます。
年中組のお子さま達は、行動を起こす前に考えたり、友達との交渉・けんかの解決も自分でしようとしたり、自分や他人を客観的に見て、不当に思うことを黙って見過ごせない正義感と勇気が出てくる時期です。この判断の基準が、経験不足や状況をまだ多方面から把握できないことから、正しくない時もありますが、信頼のおける親や教師の助言を受けながら経験を重ねる中で、判断力、コミュニケーション力が一段と成長していきます。
そしていよいよ卒園を迎える年長組のお子さま達は、様々なことに自信と期待をもち、活動的で、自分でしようと思ったことは最後までやり遂げようとします。大人や友達からの意見と自分を相互に統制できるようになったり、思考力が論理的になり、知識欲も旺盛になります。
このように、3学期は発達の成長=発達の節目が見られる時期で、お子さま達はその成長と、次の学年へ進級・進学する嬉しさ、そして不安の中で3学期を過ごしていきます。
大人にとっては、もしかすると「どうしてこういうことを言うのだろう?」「どうしてこういう行動をとるのだろう?」と理解しがたい行動が見られるかもしれませんが、お子さまの成長ゆえに出た行動であることを受け入れ、心配したり叱ったりするマイナスではなく、お子さまの心がまずは安定するよう温和に接し、成長を後押しするプラスのかかわりをしていきたいですね。
年が明け、様々な幼稚園の変化に不安を抱いているご父母さまも多いと思います。一つ一つ真摯に対応してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
また、お子さま達の安全を第一に3学期もより良い教育環境を整えてまいります。