話を聞く力・理解する力
寒い冬がやってきました。手足口病、溶連菌など感染症が未だ続いております。これからインフルエンザや胃腸炎も流行る時期ですので、食事や睡眠などの生活習慣を整え、手洗いをしっかりして過ごしていきましょう。
さて、先週行われました“Hyogen Festival”には、おじいさま、おばあさまをはじめ、ご家族お揃いでたくさんの方々がご来園くださり、温かいご声援をいただきました。お子さま達の何よりの自信につながりましたこと、厚くお礼申し上げます。また、衣装の作成等、ご家庭でご準備いただき、お忙しい中、本当にありがとうございました。
さて10月から少しずつ取り組んできた今年のHyogen Festival。毎年ながらお子さま達の成長は素晴らしく、年少組は日を追うごとにやることが分かり、体をいっぱいに表現する姿がみられ、また年中、年長組は、昨年度、一学年下だった時のことを思い浮かべると、その違い、成長の大きさに本当に驚かされました。学年が上がるにしたがって、培ってきた「リズム感」や「音感」そして「表現力」や「想像力」、そして「英語力」がMusic PerformanceやEnglish Playで遺憾なく発揮され、練習開始時期からの短期間での成長には目を見張るものがありました。
さらに、Hyogen Festivalへの取り組みの中で、お子さま達の力で大きな成長が感じられたのが、「人の話を聞く力」です。
幼児期は様々なものに興味があり、また逆に自分の興味や関心がないことに集中することは難しい時期です。さらに自己主張も強いので、相手が話している際にも、話を聞かずに、自分が見聞きしたり感じたりしたことを次々に話して伝えようともします。しかし「話を聞く力」はとても大切で、「話を聞く力」が育つとより正確な理解力、周りの雰囲気を察知する力、集中力も同時に育っていきます。
Hyogen Festivalでは、単に音楽に合わせて楽器を演奏する、英語のセリフを言う、だけではなく、教師の話をよく聞いて、合図、呼吸、タイミング、動きなど様々なことを察知して行動できるようになっていきます。また、教師の話から、音楽や物語のイメージを膨らませ、情景を思い浮かべたり、楽器を演奏したり、役の感情を考えて演じるようになっていきます。
Hyogen Festivalの取り組みを見ると、どのクラスも教師の目をしっかり見て、よく話を聞く姿が見られました。そして、話を理解して、さらに上手になろうと意気込み、クラスみんなの気持ちが一つになっていく。そうしてどんどん上手になっていって本番を迎えたからこそ、お子さま達は達成感を感じられたのだと思います。
話を聞き、理解する力、さらに言葉の裏にある思いを読み取る力は必要で、この力が後に、他人と理解し合い、課題や問題を解決できる、コミュニケーション力へと繋がっていきます。Hyogen Festivalで一段と成長した、「話を聞く力」で、残りの2学期もさらに様々なことに挑戦していけたらと思います。
1964年12月15日に山の手幼稚園が設立され、今年で60年目を迎えます。お子さま達が変わらず元気に、そしてバイリンガルの環境でたくさんのことを学び、経験ができる幼稚園として、今後も進めてまいります。