「自立」を促す宿泊体験学習
本格的な暑さの到来とともに、1学期の終業式を迎えました。新年度が始まって、新しい環境に緊張して泣いたり、なかなか遊び出せずにいるお子さまの様子がみられたり、生活の流れや幼稚園生活のルールがわからず、なかなか落ち着かずに進んでいたクラス活動も、今ではすっかり、一人ひとりのお子さまが、好きな遊びを大好きな友達と伸び伸びと遊び、クラスでは、生活に見通しをもち、一つ一つの活動に意欲をもって参加している姿が見られるようになりました。またたくさんのEnglish teacherと笑顔でかかわる姿が様々なところで見られ、微笑ましく感じます。本日持ち帰ります「コンピテンスレポート」には、一人ひとりのお子さまの1学期の成長が記されております。ぜひお読みになり、1学期にたくさん成長したお子さまを褒めていただけたらと思います。
さて、本園が幼稚園教育の中でめざしているテーマの一つに「『自立』を援助し『思いやりの心』を育てる」ことがあります。菅原孝悦園長先生は「どんな素晴らしい能力を持っているお子さまでも『自立』できない人は、その能力を発揮するチャンスに巡り合えない」とおっしゃっています。そのステップとして、乳児期からの「基本的な生活習慣」を反復すること、ご父母さまにおかれましては、お子さまの親離れに合わせた「子離れ」を上手に進めること、そしてお子さまが「自信」を付ける体験を積み重ねていくことが大切だ、ということです。
友達と楽しい集団生活の中で様々な体験をしたお子さまに「自信」を与え、心の成長を手助けできる幼児期の経験活動として、年長組、年中組が行う「宿泊体験学習」があります。6月に行われた小樽での年長組宿泊体験では、お子さま達は見事に自分のことは自分で行い、また友達と助け合う姿、そして手伝ってくれた先生や友達に自ら「ありがとう」とことばで伝える姿に「自立」と「思いやり」の心が育っている姿が見られました。そして先週末に行われた年中組の宿泊体験学習では、年中組なりに「友達と一緒に幼稚園に泊まった」「幼稚園で特別な夜を過ごした」と一晩過ごした経験が「自信」につながったようです。
宿泊体験学習を含め、1学期に大きく成長したお子さま達は、明日から夏休みに入ります。夏休みはご家庭での生活が中心になりますので、親と子でしか通じ合わすことのできない体験を通して、心の絆をはぐくみ、幼稚園の集団生活だけでは培えないお子さまの内面的な発達(心の発達)をさらに伸ばして2学期を迎えていただけたらと思っております。また、明日はご希望の方対象にはなりますが、個人面談があります。お子さまの様子を伝え合い、ご家庭の思いを受け止め、一人ひとりのお子さまの育ちを教職員で共通理解しながら、2学期もかかわってまいりたいと思います。
安全、健康に留意され、楽しい夏休みをお過ごしください。