「生きる力」につながる菜園活動・Food & Life
5月にお子さま達が植えた、じゃがいも、ピーマン、トマトにかわいらしい花が咲きました。葉が増え、日々大きくなっていく様子を、お子さま達は水やりをしながら嬉しそうに見守っています。
さて、先日は今年度初めての参観日にお越しいただきありがとうございました。新学期が始まって2か月が経ったお子さま達。参観日当日は普段と違う雰囲気から、積極的に発言できなかったり、泣いてご父母さまの膝の上で参加されたお子さまもいましたが、教師の話をよく聞いてそのお子さまなりに活動に参加する姿が見られたのではないかと思います。特に年中、年長組のお子さまは、昨年度の姿とは違う、新しい学年に上がった成長を感じることができました。
3歳、4歳、5歳の幼児期に外国籍教員の英語をよく聞き取って行動したり、学んだ英語の単語やフレーズを声に出していうことは、素晴らしいことです。そしてお父さまやお母さまに幼稚園での様子を見ていただけたことは、一人ひとりの自信につながったことでしょう。1学期も残り少なくなってきましたが、お子さま達が様々なことへ興味を広げ、さらに積極的に活動に参加していけたらと思っております。
さて、冒頭でもお伝えしましたが、IYKガーデンの野菜達は、一雨ごとにぐんぐん生長をしております。北風公園の外遊びへ行く前、又は幼稚園へ帰って来た時にいつもお子さま達はIYKガーデンを観察し、「花が咲いた!」「葉がもりもりになってきた!」「小さなピーマンが!いや、つぼみか!?」と感動のかわいい声を植物達にかけています。
植物学の研究によると、草や木、花などすべての植物は、人間と同じように五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)を全てもっているそうです。森の木々はお互いに葉が重ならないように、緑色を識別して適度に間隔を保ち合ったり、葉の気孔は「鼻」の役割をして害虫から身を守る体制をつくっています。IYKガーデンの野菜達も、お子さま達の元気な声を毎日聞いて、生きる力にしていることでしょう。
植物のお世話をする中で、お子さま達は自然と「植物も生きていること」を実感し、「いのち」への不思議さと奥深さを体験することができます。そして自分の育てている野菜に愛着をもち「早くトマト食べたいな!」「ピーマン食べられるよ!」と、苦手な野菜を食べられるきっかけにもなっています。
4月から給食が始まりましたが、最初は、「食べたくない」と言っていたお子さまも「一口食べてみる」「食べてみたらおいしかった!」とクラスの友達と楽しく食べる経験を通して、食べられるものが増えてきました。生涯にわたって健康で質の高い生活を送るためには、「食べること」、「食に興味・関心をもつこと」、そして「食を楽しめること」が大切です。自分達が植えた野菜の生長を目で見て「生きる力」を感じながら、cookingや食べ物の栄養についてのお話を聞く「Food & Life」(食育活動)を通して、「楽しい食」への気持ちを高め、自分達の「生きる力」へとつなげていけたらと思います。