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「続けること」の大切さ~継続は力なり

 それぞれの学年の修了、そして幼稚園の卒園の季節、3月になりました。

 年長組のお子さま達は、4月からいよいよ小学生です。プレスクールから通っていたお子さまは、その当時「幼稚園へ入るのが嫌だ。」とややしばらく玄関の外階段のところで泣き、とうとうその日は園の中に入れずに帰ったり、スノーウエアを着るのが嫌だと、サロンで泣きながらソファの上に上って外を眺めたり、そんなお子さま達が今では立派に先生の話を聞き、年下のお子さま達に優しく接し、卒園式の練習や卒園記念の絵本製作に集中して取り組む姿に、成長を感じずにはいられません。「大きくなったね。」と毎日胸が熱くなる思いです。生まれた時からお子さまの成長を一番近くで見守ってこられたご父母さまにおかれましては、お子さまの6年間の成長の大きさは、感慨深いものでしょう。

 また、年少組さん、年中組さんにおかれましても、この1年、本当に大きく成長しました。英語参観日でご父母さまの前でも生き生きと活動に参加する姿はとても素晴らしかったです。

 ご進級、そしてご卒園、本当におめでとうございます。

 お子さまの「好奇心」を大切にしながら、英語をはじめ、音楽、運動、文字・かず、食育とさまざまな活動を行っているインターナショナル山の手幼稚園で過ごした年長組のお子さま達は、文字やかずに対する知的刺激を好み、集中力の持続時間も伸び、いわゆる「勉強」に対するレディネスが育まれました。小学校へ行くと「学習」の時間が多くなりますが、頭で考えることも、体を動かして汗をかくことも、「熱中できる」そして「続けられる」ベースはお子さま一人ひとりに培われています。

 菅原孝悦園長先生は、「人間にとって、一生の大事なキーワードは、『続けること』(継続は力なり)。そしてたとえ途中で中断しても再び続けることが大切だ。」とおっしゃっています。「続けること」はエネルギーが要りますが、それだけ大変なことができるということは、根底に「力」があることですし、「信頼」にもつながります。「続けること」そして「学ぶ楽しさ」の二つをずっと持ち続け、これからもたくさんのことを学んでほしいと思います。

 1964年に山の手幼稚園が開園、そして1989年にインターナショナル山の手幼稚園に変換し、来年度(2024年度)は山の手幼稚園として60年目を迎えます。また、全クラスがイマージョンクラスになります。時代の変遷とともに周りの環境が目まぐるしく変化しておりますが、「幼児教育は 人間形成の基盤を培う生涯 唯一度の教育である」という教育理念を大切に、大事な幼児期に行われるべき最大の教育を、共通の課題意識をもった教職員で進めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2024年03月05日