心が大きく成長したHyogen Festival
あっという間に一年の最後の月、12月を迎えようとしています。今年は全国的に「アデノウイルス」そして「インフルエンザ」が流行っており、これから胃腸炎などにも注意する時期です。幼稚園では消毒等を徹底しておりますが、こまめな手洗い、そして体の温まる栄養のあるものを食べて、菌に負けない体をつくりましょう。
さて、先週末行われたHyogen Festivalでは、たくさんのご父母さま、祖父母さまにご来園いただき、ありがとうございました。大好きなご家族の方に見守られ、そして温かい拍手を受け、お子さま達の貴重な経験と大きな自信につながったHyogen Festival。『表現』は英語で“Expression”で、「ことばや顔、態度で心の働きを行動に表すこと」という意味があります。
各クラスで発表した「English Play」。言葉の言い方、声の強弱や高低、顔の表情、しぐさなどから醸し出される「心情」はまさに人間だからできる技量で、ストーリーの内容を理解し、登場人物の心情や情景などの想像を膨らませながら演技をすることは、ある種の「才能」でもあります。
11月から始まった取り組みですが、1週間経つ頃には、お子さま達が覚えた歌を口ずさむようになり、2週目には、セリフを覚えたり、身振り、手振り、ダンスをしだすようになり、3週目には音楽がかかると一目散に集まり、お子さま達同士で動きやセリフを見せ合って楽しむ姿が見られるようになりました。他の役のセリフもほぼ覚え、耳から聞いた長い英語の歌やセリフをすっかり覚えるお子さまの姿には、本当に驚かされます。この短期間の成長は、4月からそして年中・年長組にいたっては入園してからたくさんの英語、そして音楽やお話に触れ、遊びなどを通してそれを表現する楽しさを味わってきた成果で、まさに人間だからできる『才能』なのでしょう。
そしてもう一つ、Hyogen Festivalを通して身に付いた大切な力は、「頑張る」「最後までやり遂げる」という気持ちです。
「頑張る」とは「あることを成し遂げようと、困難に耐えて努力する」こと。気分が乗らないからやりたくない、努力しても思い通りの成果が得られないので、頑張りたくない、さらには、少しでも苦しいことやしんどいことがありそうな予感がすると、それは自分にとっては楽しくも、面白くないため、経験したくないと思い、逃げてしまうことがあります。しかし嫌なこと、面倒なこと、苦労することは、それを経験し、乗り越えると「おもしろい」「嬉しい」「できた」という達成感を得ることにつながります。これから成長する上で、できないことにもたくさん直面するお子さま達。「やらなくてもいいよ」というやさしさではなく、「やっておいで」と前に一歩押してあげる「やさしさ」、そこから「やってみたらできた」「頑張ればやれる、楽しい」という経験と自信、さらに「よくがんばったね、えらいね」というお褒めのことばいただくことで、「頑張ることには意味がある」ということが少しでも身についていたら、と願っています。
Hyogen Festivalを通して、大きく成長したお子さま達。大好きになったEnglish、Music、そして「頑張る力」をさらに成長させて、まとめの3学期へつなげていきたいと思います。
最後になりましたが、Hyogen Festivalでは衣装製作をはじめご家庭には励ましのお言葉等、ご協力をいただきましたことを、心から厚くお礼申し上げます。どうもありがとうございました。