感性磨きの秋
木の葉が色づき始める実りの秋、10月を迎えようとしています。
さて、過日の「Physical Festival」では、ご家族のみなさまから温かいご声援とご協力をいただき、コロナ禍、数年ぶりのツインキャップでのイベントではありましたが、大きな混乱なく無事終えることができました。また役員、各クラスのお母さま方には、総練習からお手伝いをいただき、重ね重ねに厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
夏休み前には、北風公園へ遊びに行く時に2列になって並ぶこともままならなかった年少組が、立派に入場し、かけっこやダンスの並び順を覚えて並んだり、友達を抜かさないで前から順番に移動する姿に感動させられました。また、自分で位置が分かったり、間隔をとって並ぶことのできる年中組、音楽のテンポや友達の動きに合わせて動いたり、競ったりできる年長組。ご家族の前やたくさんの観客の前で緊張したり、力が入りすぎてしまったお子さまもいましたが、一人ひとりが成長し、各学年で積み重ねてきたことがしっかりできるようになっていました。
さて「春」から一段と成長し、北風公園でたくさん汗をかいて運動した「夏」から、次はお子さまが色彩や味覚、音感や造形について感性を高める「秋」になります。
これから幼稚園から見える三角山や手稲連山は少しずつ紅葉で色づいてきます。ぜひご家庭でも空の雲の形、木の葉の色、夜の月の光など周囲の自然の変化に目を向けさせ、美しさに対する感動と興味を沸き立たせてあげてください。また味覚についても、季節の果物、野菜や混ぜご飯など、味と香り、舌ざわりを豊富に体験すると五感の感性が高まります。味覚の感性は4~5歳頃に完成してしまう、とも言われています。音に対する感性も、吹く風の音、虫の声から体感するリズムや音色も秋ならではのものです。さらに木の葉やドングリなどの木の実を使っての造形は、限りなくイメージの世界を広げます。
目で見て、耳で音を聴き、舌で味わい、自分の手でものづくりをするなど、色々な実体験の裏付けは、小学校以降における学習の基礎となり、「生きる力」の育成につながります。そして「感性」は、気付かせる環境なしには絶対に育たない、と言われています。
まずは大人が「感性」を敏感にし、ゆったりとした時間を自然の中でお子さま達と触れ合い、一緒に自然を五感で感じ取り「心豊か」に過ごす環境をもつことが大切ですね。
1年の後半に入ります。大自然の色彩から『感性』を高め、Physical Festivalで一段と成長したお子さま達を後押ししましょう。