色々な力につながる「噛む力」
ツツジやライラックなど色とりどりの花が綺麗に咲き誇る初夏がやってまいりました。
5月から本格的に外遊びが始まり、北風公園へ行って遊ぶことを楽しみにしているお子さま達。English teacherとサッカーをしたり、虫はいないかと一生懸命穴を掘ったり、木を観察したり、花や草を集めてバーベキューごっこをしたり、大型遊具のゆらゆら揺れるはしごや雲梯に挑戦したり、草の山を登ったり下りたりしたりと、思い思いの遊びを楽しんでいます。虫を見つけた時の嬉しそうなキラキラした目、雲梯を端から端まで進めることができ達成感を感じてキラキラしている目、バーベキューごっこで「お家ではこうやってかき混ぜるんだよ!」と自分の経験したことを自慢げに友達に伝えるキラキラした目、など“ 嬉しい”“ できた”“ 知ってるよ”“ 楽しい”“ もう一回やってみよう”“ 次はどうなるかな” などお子さま達はよく考え、様々な感情を湧かせながら‘もの’や‘ひと’にかかわり、目を輝かせて遊びを展開させています。そして幼稚園へ帰ってくると「あー楽しかった!」と満足そうな笑顔。この遊びで経験したことがクラス活動での「図鑑で虫を調べる」活動や「俳句を詠む」活動、また運動活動やSTEAM活動、English Activity、さらには友達とのかかわり方にもつながっていきます。4月からすっかり成長したお子さま達は、園生活で安心して過ごせるようになってきて、次のステップ、興味をもったものに自分からかかわり、試したり挑戦したりすることを楽しむ時期に入ってきました。お子さま達の“キラキラした目”が学びや次への挑戦につながるよう、教育活動を充実させていきたいと思います。
さて、6月4日から10日までは「歯と口の健康週間」ですが、最近「噛まない子どもが増えている」と言われています。7、8 ヶ月頃の「モグモグ期」に食べ物を歯で潰して上手にゴックンと飲み込む経験が少なかった、噛まなくても飲み込める柔らかい食事が増えたことなどが要因のようです。噛むことができないと、食事がなかなか進まない、いつまでも口に食べ物を入れていて、最後は水で流し込んで食事をするお子さまの姿が見られます。またそれだけではなく、噛む回数が少ないことで鼻腔や口腔への刺激が足りず、結果的に鼻腔や口腔機能の発達が不十分で、鼻呼吸ができなくて口が開いたままの口呼吸になってしまったり、さらにそのことで唾液が行き渡らず、虫歯や感染症になるリスクが増えたり、噛む力が弱いことで、重い物を持ち上げたり、走ったり、考えたりする時に力が発揮されない、正しい発音ができないなど様々な弊害が出てくるそうです。
先日歯科検診があり、少し緊張しながらも歯を診てもらったお子さま達は、「歯、きれいでしょ!」と口を大きく開けて見せてくれました。歯を綺麗に保つことはもちろん大切ですが、普段から食事の際は、柔らかいものばかりを食べず、色々な食材を口にし、しっかり噛んで飲み込む、「噛む力」をつけることが大切ですね。
6月には2年ぶりにご父母さまに見学いただく「参観日」を予定しております。お子さまの幼稚園での姿をぜひ楽しみに見ていただけたらと思います。