温かい愛情をもってかかわる3学期
例年にない大雪で2022年がスタートしました。連日の降り続く雪や、全く進まない道路状況にうんざりさせられる年始めになりましたが、寅年(壬寅)は「冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年になる」という謂れもあります。しっかり地を耕し、整え、よい種を蒔いてよい芽が吹くように3学期は準備してまいりたいと思います。
さて冬休み中、預かり保育キッズワールドでは、連日お子さま達の賑やかな声が聞こえていましたが、参加されたお子さま達の夏休みとの違いには本当に驚かされました。外遊びの準備や後始末、お弁当の準備や片付けを一人でやろうとする、または自分でできる年少組、友達同士で話し合い、どんどん遊びを発展させていく年中組、朝泣いている年少組に声をかけたり、手伝ってあげたり、抱っこしてあげる優しい年長組。1、2学期から確実に成長したお子さま達は、これから短い3学期の経験を経て次の学年へ上がっていきます。
次の学年へと上がる3学期は、ともすると大人の方が「もうお兄さん、お姉さんになるんだから○○はできていてほしい」と期待をかけすぎてしまい、お子さま達にプレッシャーをかけてしまうことがあります。また、ものを落として壊してしまったり、汚してしまったりなど失敗してしまった時に、どうしてそうなったか考えてほしいため、また次は自分で考えて失敗しないでほしいために「どうして○○したの!」と問い詰めるような言い方をしてしまうこともあります。
しかしお子さまには年齢による発達段階があります。例えばものごとの整理ができるようになったり、ルールを理解できたり、ものごとの理由をさかのぼって考えられるようになるのは、5歳くらいになってからです。ですので、上記のように「どうして○○したの!」と問いただしても、3~4歳のお子さまには当然答えられず、泣いてつらい、嫌だという感情しか残りません。
「どうして○○したのか」と考えるのは「大人」の役割です。そしてその行動を次への成長へとつなげてあげるためにどのような声をかけてあげたらいいのか、どんな経験をさせてあげたらいいのか。温かい愛情の中で、一人一人のお子さまの発達段階、発達状況にあったかかわり方をして、次の学年への「期待」や「楽しみ」などプラスの気持ちを膨らませてあげたいですね。お子さま達は年齢によってできること、できないことがあります。また昨日できても今日はできない、でも一週間後には急にすごくできることもあります。多くを求めず、日々の小さな変化を受け止め、自信をつけさせていきましょう。
新型コロナウイルスの第6波の到来で心配な日々が続いておりますが、「こまめで丁寧な手洗い」「消毒」をしっかり行い、感染予防に努めていきたいと思っております。3学期もどうぞよろしくお願いいたします。