お子さまの力を信じてかかわる3学期
大寒が過ぎ、節分を迎えて立春になる2月になろうとしています。2月から3月は感染症が流行る時期です。引き続き、手洗い、うがい、規則正しい生活を心がけ、体力をつけて、この時期を乗り越えていきましょう。
さて、3学期が始まって3週間。外遊びの準備のご協力をいただき、北風公園での雪遊びを楽しんでいるお子さま達。特に年少組は、着づらいウェアーを頑張って着て、長靴、ブーツカバー、手袋と、これまた大変な装着物を一つ一つ、先生に手伝ってもらいながら一生懸命身に付けて、やっとの思いで北風公園へ出発していきます。お子さま達にとって労力であろう外遊びの準備ですが、みんな「自分で」行おうと一生懸命、支度をしています。そして、北風公園でたくさん遊んだお子さま達は、ほっぺたを真っ赤にして「あ~楽しかった!」と笑顔で帰ってきます。帰ってきた後、ウェアーをハンガーに掛けることも上手になってきました。
北海道ならではの「雪遊び」は、お子さま達にとってとてもよい運動遊びです。雪の中を走る、雪を投げる、小さな雪山からジャンプする、ふかふかの雪に寝転がる、雪山を登る、雪山から転がる、など実に多様な動作が含まれています。また、北風公園へ行くまでの道のりも、滑りやすい道を身体でバランスを取り、足に力を入れて歩いて行きます。全身を使い、身体をコントロールしていく力を養っていける運動遊びです。
さらに、雪遊びには、例えば米ぞりをバランスよく落ちないで最後まで滑れた、友達と大きな雪だるまを作れた、登りづらい雪山を一人で登ることができた、など、楽しさの中にもたくさんの達成感があります。これは、様々なことに好奇心をもち、また挑戦する姿勢に繋がります。
夏の外遊びとはまた違う冬の「雪遊び」。2月は学年でゲームをしたり、雪の実験をしたりと、まだまだ楽しむ予定です。できる限り外へ行き、お子さま達と思い切り遊びたいと思っております。
「次の学年への準備」である3学期。自分のことは自分でできるように頑張りましょう、とお話されたお子さま達は、雪遊びの準備・片付けはもちろん、生活の中で1・2学期よりも、自分でやってみよう、新しいことに挑戦してみよう、という姿が見られています。今まで勇気がなくてできなかったプールでの水の顔付けに挑戦してみる、恥ずかしくて小さい声しか出せなかったTeacher’s assistantで大きな声で朝の会を進めてみる、「次は何をするんですか」と教師に質問をして、自分で準備をする、など一人一人が本当に成長をしています。
この時期に「できない」「やりたくない」と言うお子さまももちろんいます。しかし、それに対して「どうせできないから」「可愛そうだから」と安易に「やらなくていいよ」と言ったり、簡単に手伝ってしまうことは「甘やかし」です。お子さまが少しでも頑張れる環境をつくり、それができた時に対して「甘えさせ」てパワーをまた貯めて次へステップアップできるよう、特に3学期はお子さまの力を信じながらかかわっていきましょう。