大人になっても持ち続けてほしい目の輝き
「サンタさんにお手紙を書いたんだよ。」「サンタさんは宇宙から来るのかな?」とお子さま達は連日サンタさんやプレゼントの話をし、クリスマスを本当に楽しみにしている気持ちが伝わってきた12月。クラスでは、ブーツやクリスマスリース、ツリーの製作が行われ、絵を描くことやはさみの使い方がとても上手になったお子さま達の作品が飾られ、日々クリスマスへの期待が高まっていました。
さて、新型コロナウイルスの感染予防のため、マスクを付けて生活する日常が必須となった2020年。もちろん、幼稚園でもお子さま達はマスクをつけて生活していますが、マスク越しに微笑むと、微笑み返したり、マスク越しにEnglish teacherの発音をよく聞いて聞き取り、理解している姿に、お子さま達の適応力と力を再認識した年でもありました。
マスクは口と鼻を覆うので、顔の下半分くらいが見えなくなり、「受付係は表情がわからないからマスクをしない方がいい」という話題がありましたが、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンによると、人とコミュニケーションをとる時には、受け取る情報を100とすると、相手から発せられる「言語情報」からは、7%、声のトーンや口調、話す速さや大きさなどの「聴覚情報」から38%、そして相手のジェスチャーや視線、表情といった「視覚情報」から55%の情報を受けている、ということです。つまり、コミュニケーションを取る上で表情はとても大切であります。しかし一方で、日本には「目は口ほどのものを言う」ということわざがあります。また、人間が喜怒哀楽の感情を最も顕著に表わすのは目だ、とも言われています。つまり、目の表情だけでも、相手の気持ちはわかり、また目を合わせることがコミュニケーションを取る上でとても大切だ、ということです。
人は自信が無いとき、相手の目を見ずに話したり、また何か隠し事があるときには目をそらしたり、目が泳いだりします。とても大切な目の表情ですが、相手の目をしっかり見て話をする、ということが、果たして日頃しっかりできているでしょうか?
日々お子さま達を見ていると、大人(教師)の目をしっかり見て、色々なことを学び、また友達同士で目を見てコミュニケーションをとっています。マスクで顔が覆われても関係のない、このキラキラした目の輝きをいつまでも持ち続けてほしいと願っております。
明日から冬休みが始まりますが、今年度は、教育日数の調整で、3学期は例年より早くスタートさせていただき、2週間弱の冬休みになります。また、今年は例年とは違い、家やご近所で過ごすことが多い冬休みになると思いますが、お子さまと目を合わせ、たくさん笑い、表情豊かにご家族で、楽しい冬休みをお過ごし下さい。今年一年も大変お世話になりました。3学期もどうぞ宜しくお願いいたします。