「運動」で培われる大切な心
残暑がようやく落ち着き、木々が色づく秋を迎えました。
9月12日に行われたPhysical Festivalでは、学年毎のお子さま達の競技をメインとした内容になり、例年に比べ短い時間での開催になりましたが、ご父母の皆さまにご協力をいただきまして、無事盛会に終始できましたことを心よりお礼申し上げます。
今年は6月から幼稚園が本格的にスタートし、Physical Festivalの取り組みも実質7月、8月、9月と2か月弱の取り組みでした。しかし、毎日の取り組みの中で、確実に「教師の合図で、きれいに2列にすばやく整列できる」、「笛とピストルの合図でかけっこの『立つ・用意・スタート』ができる」、「それぞれの学年に応じた隊形移動のあるダンスができる」など、一人ひとりが成長していき、さらに当日は、お父さま、お母さまの目の前で、その成果を遺憾なく発揮できる強い心に、本当に感動させられました。
Physical Festivalへの取り組みは、単に早く走る、ダンスを踊る、玉入れを楽しむだけではなく、まずは教師の話をしっかり聞き、理解し、間隔を自分で考えて並ぶ、勝敗を理解する、受け入れる、もっときれいに踊るためにどうするか考える、など、体と思考をフルに活用し、人として一段と成長できる機会です。大きなイベントを通して、自分で考え行動できるようになったお子さま達のこれからの活躍が益々楽しみですね。
さて、季節は夏から秋へと移り変わり、これから気温もどんどん下がってまいります。本来10月にある「体育の日」改め『スポーツの日』は、「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」という趣旨で、前者の「体育の日」から「他者を尊重する精神を培う」という部分が加わりました。 幼稚園では、北風公園や園庭でサッカーやラグビー、リレー、鬼ごっこ、一輪車や竹馬、また園内では、すもう、鉄棒、跳び箱、縄跳びなど、様々な運動遊びを日々楽しんでいますが、その中で上手くできなくて、諦めてしまったり、ゲームで負けて泣いてしまったりする姿、また自信が無くて参加できず見ているお子さまもいます。しかしそんな時、泣いている横に、友達が何も言わず一緒に座ってくれたり、違う友達がきて「一緒にやろう」と誘ってくれたり、また教師から「こうやったらうまくいくよ」とコツを教えてもらうと、挑戦し始め、できないこと、負けることも受け入れ、次に繋げられるようになっていくお子さま達です。『運動』で培う「大切な心」は、改めて集団の中で育まれることを実感し、幼稚園でたくさんの運動経験ができるようにしていきたいと思っております。
一方で体を動かすことは健康や健やかな成長に繋がります。また、少しの経験がお子さま達の大きな自信に繋がります。ご家庭でもぜひ体を動かす機会を与えていただけたらと思います。