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贈ることば

先ず最初に、第69回全国教育美術展で今年も栄えある教育委員会賞(学校賞)をいただき、北海道一のグランプリに輝きました。

園児の皆さん、優秀なお子さまをお育てのお父さま・お母さま方、ご家族の皆さまに対し、園の教職員と共に、心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。

幼児画は、皆さんが「ことば」を話し合う前の「こころのはたらき」です。このこころのはたらきが、充分にできていると、大きくなるにつれて、いろいろの「力」がめばえ、発揮できるようになるのです。ですから私は今から46年前に幼稚園を創立した時から在園児の皆さんの絵画・造形活動に日本中のどこの幼稚園よりも熱心に取り組み続けてきました。その甲斐あって、音楽でも、文字でも数でも「知的活動」のすべてに亘って、めざましい発達を遂げてくれました。その成果の延長線上で22年前から取り組んで来たのが「バイリンガル教育」でした。

人間が、いろいろの能力を発揮できる根本は、「こころのはたらき」であり、その力がしっかりと強く、毎日続けることと、くじけないことで、すばらしく上達いたします。くじけないためには、「自分だけの目的」(夢)を持ち続けることです。

私は、小学校2~3年生の小さい時から「先生になって、沢山の人が立派になるように教えたい」、と夢みていました。

運よく、その夢を達成することができました。

幼い皆さんには、「大きくなったら、こうなろう」という沢山の夢があるでしょう。

昔、「夢」という字をつくった人は、この字にニンベン(イ)をつけて「儚」(ハカナイ)という字もつくりました。人間が心に抱く夢は苦労し、努力し続けていかなければ、はかなく消えてゆきます。「ねばり強く努力し続けれる人が手に入れることのできる宝物なのです。

ピアニストになりたい、野球選手になりたい、お医者さんになりたい、飛行機のパイロットになりたい、船の船長さんになりたい・・・・目的が決まったら、そこへ向って一心不乱に努力することです。

年長組の皆さんは4月から小学校1年生になります。小学校でも続けて欲しい「よい習慣」をまとめてみます。

第1番目は、何といっても「早寝・早起き、元気に挨拶、朝ごはん」です。このことは「時間を守る」(時間は人間同士の約束ごとで、守れない人は人間でないことです)ことの土台です。学校に遅刻するなどはもってのほかです。

第2番目は、「宿題」は毎日必ず完成して忘れないで先生へ提出することと、毎日習ったことの「復習」は必ず毎日して、しっかり記憶することです。低学年の勉強は復習に重点をおくことです。家での勉強は、「居間」のテーブルを使って、家族の中で行うのです。

勉強のために個室を与えるのは、5年生ぐらいからです。

第3番目は、テレビやゲームは一日1時間と決めて、親子で守ることです。人間は年齢と共に、自分の欲望のままに行動するようになります。しかし、自分にとって大事なことは、目の前のもののほんの2~3個です。

小学生のうちに、立派に価値判断できる個性を養って下さい。

皆さんの限りない可能性を信じ、私共、教職員一同は何時までも見守っています。

ご多幸とご成長を楽しみにしております。

2010年03月05日