見直しましょう 家庭での「生活習慣」
猛暑の続いた夏も去って、木の葉が色づきはじめる実りの秋、10月になりました。
過日の「スポーツ・フェスティバル」には、ご両親さまをはじめ、ご家族総出でご来場いただき、終始温かいご声援とご協力をいただきましたこと、厚く厚くお礼申し上げます。
特にお孫さんのこのイベントのために、道内はもとより、遠く本州各地からご来会下さいましたお元気な皆さまにお目にかかることができ、大変嬉しく重ねて厚くお礼申し上げます。
さて、季節が変りますと、日没も速くなりどんどん日時が進んで参ります。年長組さんは小学校進学の準備もそろそろ始める時季になります。
前号では、「幼児期の成長・発達の特徴」を大まかにとりあげてみましたが、今号では「小学校へあがるための生活習慣(家庭で実践する)」について述べてみます。
私は、園でお子さま達に、ことある毎に「早寝・早起き、元気に挨拶、朝ごはん」と、呼びかけ、皆んなで斉唱しています。
このフレーズは、集団で社会生活を行う「人間」にとっての基本中の基本で、「人間宣言」のようなものです。
お子さまに何かを身につけさせようとしたら、幼少期は「親が実践してお手本を示さなければなりません。」
これには、ポイントが2つあります。
1つ目は、「やってみて、言って聞かせて、できたらほめる」と、
2つ目は、「行動を順序だてて、口で言わせて実行させる」です。
例えば、①おしっこをして、②水を流して、③手を洗う、のようにです。
その際、とても大事なことは、よくできたら、お子さまが思わず跳び上がってしまうような言葉がけで「ほめ」て下さい。
次は、大きな声で「はい」の返事ができる習慣づけをしておきましょう。自分の靴をそろえたり、靴箱にしまったり、荷物整理をしたり、使ったものの後片付けが毎回できるようにしておくことも大切です。
集団生活がうまくできるためには、いくつかのマジック・ワードが口からすぐに出てくるように習慣化しておくことです。
先ず、「朝の挨拶、-おはようございます-」です。これは、お家で家族同士から交わすゴールデン・ワード(金のことば)です。
オリンピックの女子メダルアスリートを何人も育てた小出義雄監督は、朝の「おはようございます」の挨拶で金メダリストを育てた、とさえ言われています。朝のこの挨拶には、健康状態、気分、意気込み、希望……が全部詰まっているのです。
次のワードは、「ごめんなさい」、「ありがとう」と「どうぞ」の3語です。これさえできれば、立派な1年生になれます。