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贈る言葉 -(文字)と、かず(数)-

先ず最初に、第70回全国教育美術展でまた今年も栄えある学校賞をいただき、グランプリに輝きました。

園児の皆さん、優秀なお子さまをお育てのお父さま・お母さま方、ご家族の皆さまに対し、園の教職員と共にこの度び重なる栄誉を慶び、心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。

2月開催の「お父さまと園長との懇談会」の折には、子育てご熱心な沢山のやさしいお父さま方との出会いがあり、とても力強く日本の未来に希望を感じました。お世話下さいました父母の会の伊藤会長さまをはじめ役員の皆さまに厚くお礼申し上げます。

今月は幼稚園の教育活動にとりまして、一年の締めくくりの月であります。

年長組さんの皆さんの心は、小学校へお引越ししてしまっているかもしれません。

プレから数えて4年間または、入園から3年間の一生のうちで一番めざましく成長発達した人生の一番大切な時期をわが園で思いを同じくしながら過ごしたこと、私共教職員は生涯片時も忘れることができません。卒園後も何時までも健やかなご成長とご多幸を力一杯祈念しております。

また、毎日の園生活の中で、年長組さんを目標にすえて、一人ひとり、大きくなることのために、こころとからだとちえを使い、伸ばし、発達させ、成長の喜びを確かめ合っている年中組さん、年少組さんも4月からは、いよいよあこがれの「年長組」、自信をもって頑張れる「年中組」へと進級いたします。

私どもにとりまして、歓び一杯の3月です。私は、この幼な児達の成長を歓びながら一生忘れて欲しくない私の思いを贈ります。

それは「人類の最高の発明である“もじ(文字)とかず(数)”の大切さ」です。

私達、地球上で生活している人類に永い間の幸せを与え続けてくれているのは、つきつめると「もじ(文字)と、かず(数)」と、言い切ることが出来ます。

人間は、この文字とかずを使って考え、工夫し、いろいろなことを発明・発見して、人間にとって便利な文明社会を発展させてきています。

そこで、園長の私は皆さんに「もじとかず」から一生離れずに、「もじとかず」を大切な友達として役立てていって欲しいのです。

聖書には「はじめに言葉あり、言葉は神なり…」とあり、日本の神話にも「ことだま(言霊)」といういい伝えがあります。

人間の使っている「ことば」は神さまですが、その神さまが人間に発明・発見させた「もじとかず」は、「これを使って勉強し続ける人への宝物のプレゼントです。

人間の全ての「学問」は、もじとかずでできています。「勉強は一生です。」「勉強!勉強!勉強だけが人生に奇跡を与えます。」

ありがとうございました。お幸せに。

2011年03月05日