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「いのち」を思う

園の一学期も無事に終って夏休みに入りました。一人ひとりのお子さま方のご成長ぶりと能力の発達ぶりは、目を見はるばかりです。私共、教職員は二学期の始業日に更に成長した姿に再会できることを楽しみにしております。それまで、お父さま、お母さま、ご家族の皆さまと、心ゆくまで温かい絆を深めておいて下さい。

「いのち」を大切にするその一。

8月は、日本人が絶対に忘れてはならない「大戦争」にかかわる「平和を守る」ということを全国民が改めて誓い合う月です。

戦争は自然災害ではありません。100パーセントの人災です。国の指導者の甘言と脅言にそそのかされて「騙し」と気づかず世論誘導された結果の大悲劇です。

自覚しておかなければならない重要なことは、日本民族は世界的にみて、「ムラ意識」の強い孤立(島国)民族ですから他人を信用しやすく、自分の損得計算だけを先に考える癖があるので、ペテン師やイカサマ師といわれる詐欺能力の高い相手に簡単に騙されて仕舞うのです。

日本人は民族としての「自分の欠点」について、生まれてから死ぬまで学校でも家庭でも教えられていません。この機会に是非「肝に銘じておいて下さい。」

さて戦争の対極のように考えられていることばに「平和」ということばがあります。

私は、「戦争」と「平和」を同列にして考えることは正しい考え方とは思いません。

「戦争」は結果であり、「平和」はプロセス(過程)だからです。戦争という結果を招くことのない不断の知恵と努力と国際理解の実践に具体的に取り組まなければなりません。

私は、ひとりの弱い力ではありますが、幼児期からの「本物のバイリンガル教育」という英語教育を通じて、「平和」を守り続けるための実践に全力で取り組んでいます。それは「いのち」を大切にする「生命尊重の人生観」からであります。

「いのち」を大切にするその二。

「いのちのつながり」を幼児期にしっかり身につけることです。「いのちはご先祖さまから預かったもの」と、しっかり受けとめる教育を行うことです。人はみんなこの世で人のために何かを行う「役目」を負って生まれてくるのです。役目のない人はひとりもおりません。

一人ひとりが、それぞれに与えられた役目を果すことによって、人類は代々と繋がってきました。これが「絆」です。一番身近かなつながりは、「親と子」の絆であり、その絆をはたしたのは「夫(お父さま)と妻(お母さま)の絆」です。この絆のひもが何時でも生き生きしている証拠が現われる8月です。

どうぞ、「お盆」にはお子さまと一緒にお墓参りやお寺(教会)参りなどして、「いのち」の絆を確かめ、深めて下さい。ご自愛切に。

2011年08月05日