「笑いと白目」が人間の証し
晴れ渡った青空に、爽やかな5月の翠の風をからだ一杯に受けて舞いあがる鯉幟りのはためきに「いのちの気吹き」を感じさせる季節になりました。
新入園のお子さま達も、すっかり幼稚園児に変身出来ました。「早寝・早起き」で登園しています。ご父母の皆さま、どうぞご安心下さい。
お子さまの登園後に、「母子分離不安」や「寂しさや虚脱」になって悲しくなったお母さまは、「ベッドに入り、布団を被って、思い切り声をあげて泣いて下さい。」
これが「母子分離の通過儀礼」として一番効果があります。後はスキッとします。
さて今回は、「人間のカラダの不思議さと神秘さ」について考えてみることにします。
人間の行動は経験などにより「学習」して出来るようになるのが原則です。ところがこの学習を抜きにして生まれてすぐに起す行動があります。これを「人間の原始行動」と呼んでいます。つまり、「抱きつき行動」・「吸いつき行動」・「微笑(ほほえみ)行動」の三つです。微笑み行動が進化して「笑い」になります。
「赤チャン」にとって、「可愛い!」と誰からも思われることは、「絶対の自己防衛策」です。無力無防備で生まれて来る人間の赤チャンにとっての保身の防備は、「ほほえみ策」しかありません。今までの記録で、「狼や猿」に育てられて発見された人間の居たことを考えますと、この「笑う」という保身の策は人間以外の動物にも通じたのでしょう。
笑うことは、心身の健康にとっても、とても大切です。声を出して一日三回は笑いましょう。
次は、「白目」の効用です。アイ・コンタクト(eye-contact)ということばがあります。日本語でいう「目くばせ」の意味のようなものです。ところが、この内容は同意・承認・許可・確認などの人間の心の動きを目の動きで伝え合う、まさにマジック行動です。
目は口ほどにものを言い、(The eyes are as eloquent as the tongue)の目の働きです。
しかも、動物の目の中で、人間の白目の大きさは特大です。白目は、血管の通っていない黒目に栄養を送る役割が大きいのですが、それと同じくらいに大きな白目の役割は、人間の「感情表現」を目は口ほどにものを言っているのです。
人間が目でコミュニケーションを取れるように進化した、と分析する研究者も居る程です。
幼児期のお子さまとの意志の疎通は、ことば、ばかりなく、振る舞いや、表情や、態度などの全てを使って、とにかく「信頼関係」を築くことから、すばらしい「幼児教育」が始まるものと信じています。 「全ての幼な児に幸あれ!!」