「良い生活習慣」を定着させる絶好の6月
若葉が競い合って色濃く繁り合う6月になりました。
先ず最初に4月下旬から5月第1週に跨がって、ご協力いただきました「家庭訪問」におきまして、大変ご協力いただきましたことに厚くお礼申し上げます。毎学年共にお子さまと担任教師との特に精神的距離が近づき、信頼関係も日々深まってきております。ありがとうございました。
お子さまに、お母さまが「幼稚園から帰ったら、手を洗ってウガイをしましょうね」と声をかけられても、冬の寒い期間の水とのかかわりは、どこのお子さまも身の入らない形だけのことだったかもしれませんが、今は違います。家での生活習慣にお手伝いも加って、お子さま自ら進んで楽しめる1番の季節が北国札幌の6月です。
幼児期の生活習慣は、「三つ児の魂百まで」のもとになる人格形成の根の部分です。
少し話は代わりますが、今から30年くらい前に、幼稚園教論養成課程の短大生に次の問いを三択で聞いたことがあります。
問.「人間の価値」は何で決まるか? 答(ア)お金持ち、(イ)育ちの良さ、(ウ)高学歴 (ア)― 5:(イ)― 1:(ウ)― 4でした。
理由―幸せになる一番の条件は「お金」だから。
それから少し経って、道教委の社会教育委員を承っていた頃、子育てが終った4~50歳代の婦人学級にお世話を頼まれたとき、同じことを聞きました。
答は、「育ちの良さ」が一番でした。
人間同士、長く生活していると、お互いを認め合って、心安らかに暮し合う相手は、「人間としての共通したマナーと常識」が一番と気付いたからでしょうか。
現実には、お金も学歴も健康も否定するものではありませんが、「人柄」と称される信頼感こそ、心の安らぎを与えてくれるものです。
幼児期から育てて欲しい生活習慣に、興味を持ったり、分らないことをご両親に聞いたり、自分で調べたりして、分らないままに終らせてしまわない習慣(くせ)を積みあげてゆくことです。その手立ての1つを園では「辞書引き活動」として、日常的に習慣化させてゆきます。
去る4月17日(火)に小6と中3を対象に抽出で全国学力テストがありました。北海道のレベルアップが出来たでしょうか。祈る思いで結果を待っています。これは、2004年(平成16年)が第1回で、2年毎に行われ今回は5回目になります。
国際機関のOECD(Organization for Economic Cooperation and Development)が行うPISA(Programme for International Student Assessment)活動で、児童・生徒の学力評価の国際比較であり、日本の将来展望が垣間見られます。どうぞ、お幸せな日々を!