感謝と反省
今年最後の月、12月を迎えました。
今日一日と明日の二日は「表現発表会」で、お子さま達の緊張感が園内に心地好く張りつめています。11月中の練習期間中、私も時間のゆるす限り、毎日毎日の上達振りと、先生方の指導振りを見続けさせて貰いました。
お子さま達の吸収力は、めざましいものでした。今日、明日の発表までお子さま達はお家へ帰ってからもご家族の前で練習したり、お母さまの温かいご指導やご助言をいただいて上達し続けてこれたことでしょう。ご力添え下さいましたことに厚くお礼申し上げます。
さらに、衣装のご準備などでご協力とご苦労をいただきましたこと、重ねて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
お子さまの晴れ舞台姿をどうぞごゆっくりご観賞下さいまして、惜しみないご声援をお送り下さい。
お子さまの表現能力の発達に対しましては、園の創立以来教育の最重点目標にとりあげ、「ことば」・「うた」・「英語」・「はいく」活動に加えて、「ダンス」に力を入れており、特に今年度からはオリジナルの創作ダンスを楽しんでおります。
学年毎に取り組む「英語劇」では、毎年のことですがこの表現発表会を境に「発音」が飛躍的に上達してゆくことを実感しております。英語の習得は「幼児期が最適」を改めて再認識するうれしいひとときでもあります。
少し話が変りますが、今世界中で迷ったり困ったりしている、人間にとっての重要課題が持ち上っています。
それは「人間の欲望の終点はどうなるのか」という古くて新しい問題への対応であります。
2千5百年くらい前からの人類の宿題のようなもので、釈迦や孔子やキリストの時代から考え続けられてきた課題でした。
俗ないい方をしますと、「人間は、どんな生き方をすれば、幸せな生涯を終えられるか」、ということに世界中の人々がつき当たっている、ということです。
或る先達は、「慈悲の心を持って行動せよ」と説き、又、別の賢聖は、「愛」の心を持てといい、又、「われに三宝あり」として、第一に「慈しみの心を持て」、第二に「質素に暮らせ」、第三に「人の先に立つな」と諭し、又、「どんな時もおごる気持ちを捨て、いつも謙虚であれ」と、導くなど現実の中で生きているなま身の人間には仲々取り組みにくい行動基準です。
しかし、これから先世界同時不況が予想される中で生きてゆかなければならない幼児達にとっては、「何のために生きるか」を知ると同じぐらいに「どう生きるか」は、より切実な問題でありましょう。
私は「先ず感謝、そして反省をつみ重ねて人と和せ」を座右に置いて生きてゆきます。今年一年ありがとうございました。
どうぞよい新年を!!