深い「幼児理解」と「発達理解」
暑い日が続いた夏休みも終って、一年中で三つの季節にまたがる一番長い2学期に入りました。始業日には、どのお子さまも日焼けして、休み中の沢山の楽しい思い出を胸一杯にふくらませて、お互いの再会を歓び合っていました。
とりわけ年中組と年長組のお子さま達は、ふれあいセカンドスクールでの「宿泊体験学習」で培われたお互いの強い絆がクラスの人間関係をより一層深め合って、友達関係も広がっているのが強く感じられます。
お子さまと教師(私も含めて)との間には、強い「信頼関係」がより一層確かなものになりました。教師にとりましては、この期間を通じてお子さまお一人おひとりの「幼児理解」と「発達理解」をより一層深める貴重な機会になりました。
このことをふまえて、今学期は立派な成果をあげるべく日々の教育活動に教職員一同汗を流してまいります。
宿泊期間中には、3月に転職して東京在住のJarad先生がわざわざ陣中見舞に現地へ来てくれました。みんな大喜びでした。私はこの宿泊期間中、一生懸命工夫して、「みんなにやさしくすると、自分も幸せな気持になる心づくり」に頑張りました。
さて、去る6月に園の英語教授カリキュラムが教育関係全国誌にとりあげられ、関西外語大学の並松善秋教授の書評で紹介されたこともあって、夏休み中、幼稚園ばかりでなく大学附属の中学校や高校の先生方の視察訪問に忙しい思いをしています。園の実践と指導理論と指導方法が、日本の新しい英語教育の一助になるならば、こんな嬉しいことはありません。今は、園の先生方はプロジェクトをつくって、「学力教育」のカリキュラムづくりに取り組んでいます。実践を積み重ねて、よりよい教育の指針と内容を完成させたいと思っています。
Crops Thanksgiving Dayは「食べる習慣といのちの大切さ」を幼児期にお子さまの心身に具体的な形で沁み込ませることを最大のねらいにした一大イベントです。その到達目標は、「健康寿命を全うする人生の土台づくり」であります。政府も毎年食育を通して、食べ過ぎ、肥り過ぎ、偏食、個食など悪い食習慣の改善策を呼びかけていますが、食欲という本能が根底にある習慣は一朝一夕に改まる性格のものでもありません。
どこの国でも具体的な数値をあげて、毎日の習慣づくりに取り組んでいますが、最近どの国でもとりあげていることは、「毎食2種類以上の野菜を食べること」と「トマトは毎日食べること」の2つを重要視しています。
幼児期からトマトを毎日食べていると、成人してからの3大死因(脳・心臓・ガン)を4分の1に減らせると述べています。
食といのちを本気で考える月にしましょう。