贈ることば
いよいよ「卒園」(年長組)の3月を迎えました。
コアラ・ラビット組からご入園のお子さま達は4年間の幼稚園生活でした。心身共に立派に成長して下さいました。振りかえって思い出しますと、山程のエピソードがあります。一つひとつは皆さんの成長のアルバムのようなものです。
今、園長の私が何より喜んでいることは、「卒園式」に皆さん一人ひとりに「卒園証書」をお渡しして、「小学校」へ送り出せることです。皆さんありがとう。そして、お子さまの在園中温かく園の教職員を見守り、お子さまの教育活動に力強くご協力下さいましたご父母の皆さまに厚く厚くお礼申し上げます。
卒園されるお子さま方は、小学校入学への期待一杯で前へ進むことだけに意欲を燃やしています。とても「美しい姿」です。このお子さま達に願いますことは将来立派に成長して、「幸せ多く住み易い日本を築きあげて欲しい」のです。住み易い国とは、「親や家族を大切に出来る国」のことです。国の在り方で国民の生活が形づくられます。皆さんもこのことは一生忘れないで下さい。
話は少し変りますが、皆さんの中には、「お金があれば幸せを手に入れられる」と考えている人が多く居るかも知れません。私は82年生きてみて、この考えは答としては20点(100点満点の)ぐらいにしか当らない、と思います。80パーセント間違っているように思います。この訳は皆さんがこれから一生かかって答を出して貰う宿題にしましょう。
皆さんは、この世の中で「何をするため」に生れて来たのかご存知ですか。答は只一つ「人のために役立つため」に生れてきたのです。人のためにどんな風に役立つかは皆さんの考えることです。これを二つ目の宿題にしましょう。
このように人生には生れる前から沢山の宿題が課せられています。
これからの永い一生、「あせらず、おごらず、うらやまず、なまけず、だまされず、そそのかされず」に「素直・真面目・一生懸命」に一歩一歩踏み締めて生きていって下さい。
「世の中には、うまい話や楽な話はありません」、何を身につけるのにも一定の努力が必要なことを忘れないで下さい。
園の教育にご協力下さいましたご父母の皆さまのご多幸を祈念し、お子さま方のご成長を見守り続けて参ります。ありがとうございました。