いのちを育む食育活動「Food & Life」
新学期が始まり、3週間が過ぎました。新しい環境に少し緊張していたお子さま達も、自分のクラス、先生、友達、そして一日の流れがわかり、一つ一つの活動に自信をもって行動する姿が見られるようになってきました。一方で、まだまだ不安な気持ちやうまくいかないもやもやした気持ちがふとした瞬間に現れ、「お家へ帰りたい」と泣いたり、「座ってね」と言う先生の顔を見ながら違うお部屋へ行ってみたり、「やりたくない」と活動に参加しなかったり、突然友達に対して攻撃的になってしまう、などの姿が見られるお子さまもいらっしゃいます。またご家庭では「幼稚園へ行きたくない、おうちにいたい」と口にすることもあるかもしれません。
今までと環境ががらりと変わり新しい生活が始まる4月、そして慣れてきた頃にお休みの日が続く5月の連休明けは、どのお子さまにとってもストレスがかかりやすい時期です。特に初めての集団生活を経験する年少組のお子さまは変化に戸惑い、毎日一生懸命過ごしていることと思います。一日も早く一人ひとりのお子さまと強く、温かい「信頼関係」を結んで、お子さまにとって幼稚園が安心して生活できる楽しい環境になるよう、教職員一同お子さま達とかかわってまいります。
さて、インターナショナル山の手幼稚園では、「早寝、早起き、元気にあいさつ、朝ごはん」をお子さま達との合言葉に、正しい食生活、健康、そしていのちの大切さを学ぶ食育活動“Food& Life”を行っています。“Food& Life”は、月に一回、学年ごとに行われる活動で、食事のマナーやお箸の使い方、野菜の育て方(菜園活動)、三色食品群と食物の栄養、世界の国の食文化などについてお話を聞いたり、実際に体験する活動です。また、給食の日にラップでごはんをくるんでおにぎりをつくって食べたり、学期末にはデザートクッキングでフルーツを切ったり、給食にでてくるきのこをさいてみる(さいたきのこは、お味噌汁の具材になります)などcookingを通して食材に触れる活動も行っております。
「食」は、心身の健康の基本になるもので、健康の維持や促進、そして欲望自制力を育むとも言われています。また、食文化や食事のマナーを知ること、食べ物の生育に関する知識や豊かな食生活の楽しみを覚えることは、大人になってからの豊かな生活に必要です。
食育活動“Food& Life”や給食・お弁当を友達と楽しく食べる経験を通して、「食べることは大きくなる(生きていく)上で必要だ」「嫌いなものはあるけれども、残すことはもったいない」「きれいに全部食べることができた嬉しい!」
そして「食べ物に感謝する心」の気持ちが育ってほしいと願っています。
“Food& Life”の活動は、ホームページで毎月お知らせしておりますので、ぜひご覧ください。生きる源、そして元気の源になる「食」を大切にしていきましょう。