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学びのツールになる絵本・図鑑・タブレット

 1学期があっという間に過ぎ、明日から夏休みが始まります。毎朝不安そうな顔をして登園し、手をつないだり抱っこされたりしながら地下で靴を替え、2階のクラスへ行くことがやっとだった年少組。今では笑顔で“Good morning!”と元気いっぱい登園し、かばんから水筒を出していつもの場所に置き、コップをもってうがいをしに行く姿は頼もしささえ感じます。年中組は、すっかりお兄さんお姉さん顔になり、身支度や片付けなどの基本的生活習慣だけではなく、「今日は○○をやるんだ!楽しみ!」と一つ一つの活動に意欲をもち、蝶々結びや縄跳びなど、1学期でできることがたくさん増えました。そして年長組は、グループ活動でそれぞれが縄跳び、竹馬、一輪車に取り組み、向上心をもって練習したり、友達同士話し合って、遊びを進めたりトラブルを解決する、などの姿が見られています。発見活動の時間やExerciseの時間には、他学年間で遊んだり、かかわったりすることも多く、クラスだけではなく他クラスの友達と多くのかかわり、その中での学びも見られた一学期でした。

 さて、今年度はパソコンルームができ、1学期は、年中・年長組で、タブレットに触れる活動を行ってまいりました。電源の付け方、消し方など基本的な動作から、ソフトとして入っているアルファベットの読み書きのゲームで英語に触れたり、また園庭や北風公園へタブレットを持って行き、写真をとって、それをクラスで見返して活動を深めたり、さらに、World lunchの日やEnglish activityでは、様々な国のイベントや歌などの動画を見たり音楽を聞いたりするなど、図鑑と併用して、活動を深めるツールとして使用してまいりました。

 近年は、携帯電話やiPadなどの電子機器をお子さま達がご家庭で触れられる環境です。お子さま達にとって楽しい動画が見られる電子機器は、さまざまな情報を得られるものですが、お子さまに与えるだけでは、「小さな画面を見て楽しむもの」としての役割は果たしますが、「大切な幼児期の豊かな心の発達を育むもの」にはなりません。

 お子さま達は絵本や図鑑を読むことが大好きです。そこには、感情を揺るがすストーリーがあり、お子さま達は何度も読み返して物語にでてくるキャストの気持ちになって「こういう時はこうするんだ」などと社会性を学んでいきます。また図鑑を何度も読み返しては、興味のあるものへの知識を深め、「これはどうなんだろう?」と疑問をもったり、実際の対象物と見比べたりします。携帯電話やiPadももちろん使い方によって、お子さま達の学びを促進させる素晴らしいものになります。

 長い夏休み、ぜひ絵本や図鑑をいつでも手に取れる環境をつくってあげるとともに、携帯電話やiPadなどを使用する際はご父母さまがお子さまと一緒に見て、「これってどういうことかな?試してみよう。」と実際に経験をしたり、「これはどう思う?」と一緒に話をして深めたりするなど、お子さまの学びのツールとして使用していただけたらと思います。お子さま達は大人が気付かない、びっくりさせられる視点をもっています。

 最後になりましたが、1学期中ご父母さまにはたくさんのご理解とご協力をいただきありがとうございました。

 今年度の夏休みもコロナ禍ではありますが、日本でオリンピックが開催される歴史的な年でもあります。どうぞご家族で健康にお過ごし下さい。

2021年08月05日