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未来を生きるお子さま達へのSTEAM教育

新緑が日ごとに色を増し、きれいな花が咲き誇る、初夏がやってまいりました。

 幼稚園生活にすっかり慣れた年少組さんは、いつの間にか一列に並んで歩くことがとても上手になり、クラスでは、自分でスモックを畳んで棚にしまったり、お弁当の準備を自分で行ったりと、目覚ましくできることが増え、一生懸命行う姿が微笑ましい毎日です。その横では、年中組さんが、えんぴつをしっかり持ってひらがなを書いていたり、クレヨンで上手に人や家、花を描いたりと、昨年年少組だった頃から一段と成長した姿が見られます。そして年長組さんは、紙に道路や建物などを描いて地図をつくったり、筆を上手に使って絵の具で色を塗ったり、パレットを自分で洗ったりと、さらに難しい課題に挑戦するしっかりとした姿が見られ、このたった1ヶ月、2ヶ月、そして1年、2年で成長する人間のすごさ、素晴らしさを感じております。同時に、その日その時に、発達段階を考慮し、一人ひとりにあったかかわりをしていくことが、その子が成長する上でとても大切なことを実感しております。

 さて、今月は中ページで本園のSTEAM教育について紹介させていただきました。

 文部科学省は、新しい学習指導要領を「生きる力 学びの、その先へ」として、従来の暗記、記憶型の教育から、自ら問題を提起し、人と人が知恵を出し合う力を育成することを目指し、答えのない課題に対して、どのように考え、結論付けるかという論理的な考察能力や対応力が求められるようになっています。AIを上手く活用する技術を身に付けることもその一つです。

 一方で、日本を含め世界では、先進国と途上国が一丸となって、社会や地球環境の改善につながる、達成すべき目標「持続可能な開発目標(SDGs : Sustainable Development Goals)」の実現が求められています。

 このような現代の中、未来を生きるお子さま達が、成長が著しい幼児期に、体験や本物に触れる実体験を通して、豊かな感性を広げることは必須です。インターナショナル山の手幼稚園では、その手立として、STEAM教育に注目し、昨年度から英語活動とともに進めております。

 STEAM教育は、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字をとった教育活動で、複合的な学びを実践していくことです。つくって楽しむ、描いて楽しむ、だけではなく、まずはお子さま達の好奇心を大切に、お子さま達自身が素材を選んだり、見つけたりし、つくったものを使って、実験する、など、お子さま達の学びが広がる進め方を大切にしております。さらに、タブレットを使っての活動では、タブレットの中に様々なソフトが入っており、写真をとったり、画像を使ってプレゼンテーションをしたり、プログラミングが体験できるようになっているほか、アルファベットの読み書きができるソフトも入っており、年長組、年中組を中心に一人ひとりや友達同士で活用していく予定です。

 今年度もインターナショナル山の手幼稚園でしかできない経験をお子さま達が十分に味わえる環境づくりを教職員一同でつくってまいります。

2021年06月03日