卒園生に贈る言葉
修了・卒園の3月を迎えました。泣いたり、不安な様子で幼稚園に来ていた最初の頃の面影は全くなく、一人一人のお子さまが本当に大きく成長し、自信や楽しみをもって園生活を過ごしている姿に、お子さま達の成長の素晴らしさを日々実感しております。特に卒園する年長組は、「小学校」という新しい環境に向かって、期待と希望に胸を膨らませて生活しています。
そんな年長組に、菅原孝悦園長先生は、人間として最小限持ち続けてほしいものとして、4つのことをおっしゃっています。
1つ目は、「自尊心」です。自分自身を大事にし、また他の人を信頼し、人から評価されることででも自分自身を大事にして下さい。「自尊心」は「愛情の根源」です。
2つ目は、「表現力」です。自分の気持ちを上手に表現できることは、周りの人達と適切な関係をもつために大切です。ことばや表情、動作や文章などを使って自分が何を考えているか、どうしようとしているかを自分なりに発信しましょう。誤解を受けたり、いじめられたりしないために、必要な行動です。
3つ目は、「対人関係力」です。威張らず、無責任にならず、協調性をもって、周りの人達と適切な関係をもてるようにしましょう。
そして最後の4つ目は、たった一度しかない人生を、一時の本能的欲望(お金や名誉など)で犯罪者になり、周りの人の心を傷つけたり、悲しませたりするような人間には絶対にならないで下さい。
幼稚園でたくさんの力を培い、育み、伸ばしてきた年長組の皆さん、周りにいる人達が、皆さんの「希望」という宝物に美しく温かい光を照りつけてくれています。頭とからだにたくさんの栄養を与えて、やさしく、がまん強く、くじけない「心」を育てていきましょう。
幼稚園の1年間、2年間、3年間、4年間は、「人間の発達・成長にとって、もっとも重要な期間」で、インターナショナル山の手幼稚園で日本人の先生方、そしてたくさんのEnglish teachersと一緒に過ごし、様々なことを学んだ、この幼稚園でしかできない経験は、お子さま達にとってかけがえのない、これからの力のもとです。お子さま達のご成長、ご活躍を教職員一同、楽しみにしております。
さて、新型コロナウイルスの影響を受けてスタートした今年度も、ご父母さまのご協力をいただき、支えられながら、みなさん健康で修了を迎えようとしています。先日の幼稚園評価アンケートでは、幼稚園に対するたくさんのご意見をいただき、本当にありがとうございました。
日々様々な変化が起こる中で、お子さまの確かな成長のための「インターナショナル山の手幼稚園でしかできない教育」、「お子さま、ご家庭、教師の信頼関係」を引き続き大切にしながら、今年度取り組んできた「STEAM」を来年度はさらにお子さま達がiPadを使って楽しめる環境を整えてまいります。次年度もどうぞよろしくお願いいたします。