教育の不易と流行
日一日と日差しが温かくなり、雪解けが進み、うれしい春の訪れを感じられる季節になりました。いよいよ平成30年度最後の月、3月を迎えます。ご父母の皆さまの温かいご支援と力強いご協力をいただき、一年間、園の教育活動を推進することができました。本当にありがとうございました。
また今年度は、幼稚園創立以来初めてとなる世界児童画展における「文部科学大臣賞」の受賞、続いて全国教育美術展における「教育美術奨励賞」の受賞と、目に見えるお子さま達の才能の素晴らしさを感じられる年になりました。
日本の幼稚園教育は、新しい「幼稚園教育要領」の施行、そして今年10月から始まる「幼児教育無償化」と幼児期からの教育の大切さが再認識されるとともに、具体的な政策が始まっています。
「幼児教育無償化」につきましては、本園は私学助成園である(認定こども園ではない)ため、月額の補助金額が定められており、すべてが無償になるわけではありません。また10月からということで、詳しいことは、おってお知らせする形になります。
「幼稚園教育要領」におきましては、グローバル化、情報化、少子化、高齢化等、よりスピードが伴った変化の激しい社会において、『必要な学力や体力、道徳性等を確実に育成する質の高い教育』が求められている現代、小学校以降の系統的な教育につながる、幼児教育の重要性、在り方が改めて重要視されました。その中において、お子さま達が能動的にかかわる環境(遊び)の中で、「どうしてかな」「どうなるかな」と心を動かしながら予想したり、確かめる過程で、自分なりの見方や考え方を深める力、粘り強く取り組んだり、他者と協働したり、思い通りにならなくても気持ちを整えられる社会性や感情をコントロールする力「社会情動的スキル」の育成が、将来お子さま達が大人になった時に必要で、活躍する鍵になると言われています。
本園は、外国籍教員がたくさんいる中での英語や国際理解教育を大切にした環境と音楽、絵画、文字かず、運動、食育活動を通して、お子さま達が様々なことに興味をもち、好奇心を大切にしながらも、それぞれの基礎を習得できる環境を大切にしてまいりました。来年度も本園の特色を維持しつつ、よりお子さま達が能動的にかかわる環境づくり、教材研究に力を入れてまいります。
平成から新しい年号に変わり、オリンピック開催への準備が進む来年度、より変化が激しいことが予想されますが、変わらず大切にするもの(不易)と時代の変化への柔軟な対応(流行)をご父母さまにご理解いただきながら進めてまいります。
最後になりましたが、卒園する58名のお子さま達のご多幸をお祈りしております。
As the temperature rises and the snow slowly melts away the happy signs of spring are upon us. It will also be the last month of the Heisei era. Thank you for your continued support throughout the year.
This year has been the first year since the Kindergarten was established that we were awarded the “Monbukagakusho Prize” and the “National Art Award” and we could see the true genius and natural talent of the children.
This year will also mark a greater emphasis put on the lowering of Kindergarten Fees, as this is a private establishment the fees will not completely disappear. This initiative will also start in October so more will be known then.
The greater emphasis put on Kindergarten education is a reaction to globalization, lack of children, an ageing population to make a curriculum which provided necessary mental and physical stimulation and children who are inquisitive and can go onto Elementary school while being curious, self-expressive and capable to maintain the necessary skills to function in society.
This Kindergarten has a lot of foreign teachers and places great emphasis on English, international understanding, music, art, letters, numbers, exercise and nutritional education to foster children who are curious and can operate in daily life. We hope to continue this next year so the children can flourish.
Heisei will become a new era and preparations are underway for the Olympic Opening Ceremony and many things will change. However, this Kindergarten will keep it’s Educational foundations while adjusting to the future.
Finally 58 children will be graduating soon so we wish them all the best.