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健康寿命の「食育」

夏休みも終って、夏・秋・冬の三つの季節にまたがる一年中で一番長い2学期になりました。始業日には、どのお子さまも日焼けして、休み中の沢山の楽しい思い出を胸一杯にふくらませて、お互いの元気な再会を歓び合っていました。

とりわけ年中組と年長組のお子さま達は、ふれあいセカンドスクールでの「宿泊体験学習」で培われたお互いの強い友情と信頼関係がクラスの人間関係をより一層深め合って、友達関係も広がっているのに驚かされています。

さて、秋のはじまりの9月には園の大イベント・スポーツフェスティバルをツインキャップ屋内グラウンドで27日(日)に開催します。どうぞご家族お揃いでお出かけ下さり、お子さま・お孫さまのご成長の姿に温かいご声援をお願いいたします。幼児期からのスポーツ好きのお子さまは、健康診断などで指摘されるような「肥満症」や「生活習慣病」にかかっているお子さまはおりません。

特に幼児期からの肥満は、そのお子さまの「心」にも「からだ」にも悪い影響を与えます。自分に自信をなくし、自尊感情を損ったり、さまざまな病気の引き金になったうえ、その6~8割が、将来的に成人肥満に移行するというデータが出ています。

お子さまの人生の将来のためにも、お父さま・お母さまは子育ての上で生涯、肥満と無縁に健康に生きるための「太らない食生活」と「太らないからだつくり」を続けていただくための「意識変革」と「親子のコミュニケーションの密度」を高めていただく知恵とヒントを考えてみたい、と思います。

人間は、食べることでエネルギーをつくり出し、そのエネルギーを使って生きています。この摂取と消費のバランスがとれていると、太ることはありません。ところが、このバランスがくずれて、摂取エネルギーが余ると、余った分を「脂肪」にかえて「脂肪細胞」に蓄積します。脂肪細胞には2種類あり、熱を発生するミトコンドリアをたくさん持っている「褐色脂肪細胞」(首の後ろや脇の下、肩甲骨、心臓、腎臓のまわりなどにあり、赤ちゃんのときはたくさんあるが、成長と共に減少)と、食べすぎなどによってとりすぎたエネルギーを「中性脂肪」の形で蓄える「白色脂肪細胞」(全身にありますが、特にお腹まわり、お尻、太もも、腕の上部、内蔵まわりにある)で、アディポネクチンというホルモンが出ています。バランスがくずれると、この脂肪細胞が、どんどん増殖して「肥満」になります。

この「白色脂肪細胞」が、増えやすくなる時期が一生に3回あります。はじめは、生れてすぐの「赤ちゃん期」、次は「思春期」、そして40歳前後の「中年期」です。この時期の「食と生活習慣」が「健康寿命」のキーワードと思います。折を見てこの続きを又書きます。

ご自愛をお祈りしつつ。

2009年09月05日